「為替相場」も金利と並んで
株価に大きく影響を与える「与件」の一つです。
よくマスコミの報道などを見ていますと、
円安に振れたため「輸出関連株」を中心に買われたとか、
急激な円高で売られたとかのコメントを耳にします。
ここでは与件としての為替相場が
株価に与える影響を勉強する前に、
為替とはどういうものかを理解しておきましょう。
「為替相場」とは
世界各国通貨の交換レートのことを指します。
私たちは
日本の株式を中心に売買します
(ニューヨークや香港などで米株・中国株を買う方もいらっしゃると思いますが)ので、
円に対して諸外国の通貨が幾らか
知っておく必要があります。
特に「アメリカ・ドル」との交換レートが
株価に与える影響は大きいので、
常に注意を払っておきましょう。
例えば1ドル=100円の時は、
1ドルの商品を買うのには100円で買えます。
また、
100円の商品を売ると
1ドルの支払いを受けることになります。
それでは、
1ドル=120円でしたらどうでしょうか。
この場合は、
1ドルの商品を買うのに120円支払うことになります。
そして、
100円の商品を売ると
約0.833ドルの支払いを受けられます。
1ドル100円がもし1ドル120円(円安)になると
外国から商品を買う場合は、
「値上げ」と同じ結果になり、
輸入コストが高くなり
商品や原料が高くなります。
外国に商品を売る場合は
「値下げ」と同じことになりますので、
他国の商品より価格競争力がつき、
輸出が盛んになります。
このように、
与件としての為替相場は
企業活動に色々な面で
影響は与えることを理解しておきましょう。
しかし、
為替相場が株式相場に与える影響は
上記のような単純な方程式で
把握できるものではありません。
そこで、
為替相場が株価に与える影響について
詳しく勉強しておかなければなりませんが、
この勉強は
後半に譲ることと致します。